病気のメカニズムと治療の方法を知って治そう、双極性障害

きれいに鉢に植えられた花

再発を抑えること

ついつい、美味しいものはたくさん食べてしまいがちだから……夏には冷たいものが次々に欲しくなってしまうから……。
そんな理由があるので、人がおなかを壊してしまうという状況はなくならないし、おなかを壊してしまう人も減らないのです。「あらあら、おなか壊しちゃったの」というお母さんも慣れたものです。
「しょうがないわねえ」と言いながら、手慣れた動作で薬を出してくれます。「ベルトをゆるめなさい」とか、「暖かくして寝なさい」と言ってくれるのです。
人は生きているかぎり、そしてこの国に夏がめぐってくるかぎり、美味しい食事があるかぎり、いつかまたおなかを壊してしまう可能性からは逃れられないのです……。はて、何の話だったか。

そう、ある種の病気と人とは、切っても切れない仲になってしまいます。好むと好まざるとにかかわらず、そういう関係は僕と病気の間に出来てしまうのです。
例えば「僕と双極性障害」というように。
双極性障害は、例えば風邪ウィルスが薬を飲んだりしっかり身体を休めたりすれば身体の中から出ていってしまうのとは別で、完全に身体から取り除くことは出来ないものだと言われています。
もちろん、ウィルスのように何かが外から入ってくるわけではないのですが、ちょっとしたことが引き金となって治っていた双極性障害が「再発」してしまうことがあるのです。

そういうわけで、僕たちは双極性障害と向き合わなければならないとき、いまある症状に向き合うだけでは不充分なのです。
これから先、もしかしたら再発するかもしれない躁うつの状態に備えなければならないのです。
と言っても、それほど難しいことが必要であるわけではありません。例えば、ある種の症状を身体に抱えている人が「常備薬」を持っているように、気分安定薬などを毎日服用していればいいのです。
薬を飲み続けて安定した気分を保ち続け、躁うつの状態に陥ってしまわないようにするのです。