病気のメカニズムと治療の方法を知って治そう、双極性障害

きれいに鉢に植えられた花

ストレスの解決

心というものは、「もの」と書きましたが、例えば今目の前にあるパソコンとか、窓の外に見える木とか、雲のような物質ではありません。身体を開いて取り出すことが出来るような物ではないのです。
ですから、「心の病気」と呼ばれるものの多くが、やはり手で触れることが出来ず、目で見ることは出来ない「もの」によって引き起こされ、また目に見えないものによって症状が重くなっていきます。
双極性障害についても、それは同じことです。

例えば、『原因と症状』のところでちらっと述べたことですが、この病気の原因が何であるか、具体的にコレだと言われるものはないとされています。脳の働きにちょっとした歯車のズレが起きたり、遺伝子にちょっとした変調があったりすると、この病気が引き起こされるのではないかと考えられています。
ただ、すでに存在する双極性障害を緩和し、治療するために何をすればいいかということは分かっています。
ひとつが投薬治療であり、もうひとつが「心理・社会的治療」と言われる治療です。気分を安定させて、その人とその人をとりまく環境を、その人が過ごしやすく病気に立ち向かいやすいものにすること。
この中でも、特に「心理・社会的治療」が重要なのは、人間が生きているかぎり逃れることが出来ない「ストレス」というものが、この病気を進行させ、深まらせてしまう原因としてあるからです。
そのことは、判明しています。双極性障害にかかってしまった人は、ストレスを過度に感じてしまうことによって、症状をよりひどいものにしてしまう傾向があるということです。

そこで、病気になってしまった人が心を見だしてしまう、「安定」から遠ざかってしまう原因となっているストレスを取り除くことが重要なのです。
1日の暮らしの中で、人からの刺激を受ける部分に関して特に注意し、生活スタイルを整えること。このことが、病気とともに生きていかなければならないときに、まず最初に必要になることなのです。