病気のメカニズムと治療の方法を知って治そう、双極性障害

きれいに鉢に植えられた花

原因と症状

「双極性障害の原因はコレ」と、ピシリと指をさすことは、現代の医学では出来ないと言われています。
「どうやら、脳とか遺伝子とか、そのあたりに原因がありそうだ……」というようなことは分かっているのですが、例えば「アイスクリームを食べ過ぎておなかを壊したのだ」というようには、双極性障害については解明されていないというのが実情です。
実際、双極性障害の「双極」となる躁状態やうつ状態と聞くと、「もともと騒がしい人だったのではないか」とか、「気分が沈みがちの人だったんじゃないの」などと考えがちですが、そうとも言えないのです。
騒がしい人が必ずしも躁病患者となるわけではありませんし、物を考えすぎるとか、神経が細かいとか言われている人が、みんなうつ病になるわけでもありません。
双極性障害は、どんな性格、どんなタイプの人でも、ある朝急に、あるいはゆっくりと、かかってしまう病気なのです。
そういう意味では、まさに普通の病気とあまり変わるところはないのです。

代表的な症状としては、躁状態とうつ状態とでは真反対で、これがくりかえして表れるのですから本人はもちろん、周りの家族なども困ってしまう場合が多いのです。
やたらと騒ぎ回り、熱しやすく冷めやすく、物事に大さわぎしながら取り組んで迷惑をたくさんかけてしまうかと思えば、気分がどん底まで沈み込んで暗いことばかり考えてしまって、食欲が減ってしまうという感じなのです。
躁状態ではいささか、うるさすぎるほどに生きていることを謳歌するのに、うつ状態に陥ると一転して「死」の想念に取り憑かれるといった、振り幅の異常に大きな感情を抱えてしまうというのが、主な症状となります。

なお、「双極」のうち躁状態の程度によって、「双極Ⅰ型障害」と「Ⅱ型障害」とに分かれています。
前者の場合は躁状態が激しく、感情のコントロールが効かなくなって人に大いに迷惑をかけてしまうタイプの躁状態を表しますが、後者の場合には「軽躁状態」と言われる普段よりもちょっとばかり「明るすぎる」くらいの状態になるにとどまります。
こういう違いも、この病気にはあるのです。