病気のメカニズムと治療の方法を知って治そう、双極性障害

きれいに鉢に植えられた花

治療の方法

おなかを壊してしまったときには、調子を取り戻すために胃腸薬を飲んだり、下痢止めを飲んだり、座薬を入れたりすることがあります。
おなかを暖かくしたり、消化の良い物を食べたりといったこともしなければなりません。それらの治療によって、おなかは本来の調子を取り戻し、美味しいものをおなかいっぱい、食べることが出来るようになるのです。

双極性障害という心の病気の場合にも、これを治療するための「治療方法」が存在しています。例えば、壊してしまったおなかを治療するときの方法と、比較して語ることも出来ます。
この下で、ちょっと試みてみましょう。

例えば胃薬や座薬や下痢止めといった「投薬」がおなかに効くように、薬を使って双極性障害を治療するというパターンがあります。
その名も「気分安定薬」と呼ばれる薬が、それに使われる代表的なものです。
双極性障害とは、本来は対極にあるはずの躁状態とうつ状態を、気持ちの振り子が大きく揺れてどっちの状態にもなってしまうということを示しています。気分は2つの極みの間を動いて定まりません。
そこで、気分を双極の中間に置き、振り子を安定させるための「気分安定薬」が使用されるというわけです。この薬は、人の中枢神経に作用して、感情が上空を飛んだり地中に沈んだりするのを防ぎます。
特に、感情のたかぶりを抑える、躁状態を改善させるために使われることが多いようです。躁状態になると、あまりの感情のたかぶりに身体がついていかず、「てんかん」と呼ばれる状態に陥ってしまうこともあります。
気分安定薬は、「てんかん」になってしまうのを抑える役割もあるのです。感情と体調の両面に目を向けた薬であるわけです。

双極性障害を治療するために、例えばおなかを壊した人がおなかを暖めるように、環境を変えることで状況を改善させようとすることがあります。
病気になってしまった人の生活環境からストレスの「芽」を取り除くことなど、その人を取り巻く世界を少しだけ、その人に合うように作り変えることも必要なのです。